以前お伝えしました、幾つかの新しい試みの内
一つの準備がようやく整いつつあります。
近く正式にご紹介出来るかと思いますが
今回はその試みに含まれている
「George Nakashima をスタディする」
というテーマについてお話します。
George Nakashima は木と対話しながら向き合い
家具を製作し続けたアーティストです。
彼はブラック・ウォルナットを好んで用いた事でも知られ
時を重ねる毎に美しさを増す色合い
優美な濃淡を描く木目
滑らかな肌ざわり
といった、この材の持つ美質を作品の中で表現しています。
私たちは彼の素材と真摯に向き合う姿勢を
これからの「作品」づくりに反映させたいと考え
新しい試みに向けて、その製作プロセスをなぞる事にしました。
その道程は決して平坦ではなく
完了する迄に多くの精力を必要としましたが
すまいのつくり手として私たちが成長して行く上で
数多くの示唆を与えてくれ、実り多きものとなりました。